
石川県小松市・金沢市を中心にリノベーションを行うイング建築設計です。
「リビングが狭くて、家族が集まると窮屈に感じる」
「子どもが巣立ち、夫婦2人の暮らしになったので、もっと広々と快適に過ごしたい」
築20年以上の一戸建てにお住まいの方から、こうしたご相談をいただくことが増えています。日本の住宅では、かつて「部屋を細かく区切る間取り」が主流だったため、今のライフスタイルに合わせるとリビングが狭く感じやすいのです。
そこで注目されているのが 「リビングリノベーション」です。隣接する和室やダイニングを取り込んで一体化したり、収納を見直して空間を広く使えるようにしたりと、さまざまな方法で快適な住まいに変えることが可能です。
本記事では、狭いリビングを広くするための工夫や具体的なリノベーション内容、費用相場、注意点、成功事例までをわかりやすく解説します。 「今のリビングをもっと広く、おしゃれで快適な空間にしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
なぜ「リビングが狭い」と感じるのか
「今のリビング、なんだか狭く感じる…」
そう思ったことはありませんか?
リビングの広さは実際の面積だけでなく、家族構成やライフスタイルの変化、住宅の間取りや家具のレイアウトによっても感じ方が大きく変わります。特に築20年以上の住宅では、当時の設計のままでは今の暮らし方に合わず、「思った以上に使いづらい」と感じるケースが多いのです。
ここでは、多くのご家庭が「リビングが狭い」と感じる理由を整理し、リノベーションを考えるきっかけになる視点をご紹介します。
家族構成やライフスタイルの変化
リビングの広さに対する感じ方は、家族構成や暮らし方の変化によって大きく左右されます。子どもが小さい頃は個室が必要でリビングが多少狭くても問題にならなかったものの、成長して家族全員がリビングに集まるようになると「手狭だな」と感じやすくなります。逆に子どもが巣立った後、夫婦2人での暮らしに切り替わると「もっと広くしてゆったり過ごしたい」と考える方も多いです。
築20年以上の住宅に多い間取りの特徴
昭和から平成初期に建てられた住宅は、「部屋を細かく区切る間取り」が主流でした。そのため、リビングが狭く、隣に和室やダイニングが仕切られて配置されているケースが少なくありません。そのため、リビングが狭いと感じるのは、ダイニングや和室など隣接する場所とのつながりが大きく影響しています。当時は家族の個室を重視していましたが、現在の暮らし方には合わず、「リビングが使いにくい」と感じる要因になっています。
子どもが巣立った後に広さを見直す時期
50〜60代になると、子どもが独立し、リビングの使い方を見直す時期に入ります。「空き部屋があるのにリビングだけが狭い」というケースも多く、暮らしに合った間取りへとリノベーションする絶好のタイミングです。間取り変更によって、リビングを広げながら家全体の使い方を見直すことが可能です。
狭いリビングを広く見せるリノベーションの工夫
リビングを広くしたいと思っても、家の構造や土地の条件によって「面積を増やす」ことが難しい場合もあります。そんなときでも、リノベーションの工夫次第で、今ある空間を広く快適に見せることは可能です。
例えば、隣接する部屋を取り込んだり、収納の配置を見直したりすることで、リビングの印象は大きく変わります。また、採光や開口部の工夫によって「実際の広さ以上に広く感じる空間」をつくることもできます。ここでは、狭いリビングを広く見せるための具体的なリノベーションのアイデアをご紹介します。
リビングリノベーションの工夫①隣接する和室やダイニングを取り込む
築20年以上の住宅には、リビングの隣に和室や独立したダイニングが配置されている間取りが多く見られます。昔は「客間」や「食事専用の部屋」として使われていましたが、現在のライフスタイルでは使用頻度が低く、スペースを持て余してしまうことも少なくありません。
このような場合は、和室やダイニングをリビングに取り込んで一体化するリノベーションがおすすめです。壁や仕切りをなくすことで空間が広がり、家族が自然と集まる快適なLDKへと生まれ変わります。
また、フローリングや内装材を統一すれば、もともと別々の部屋だったとは思えないほど一体感のある空間になります。畳の和室をフローリングに変え、天井や照明のデザインを合わせると、さらに広がりを感じられます。壁や天井の色を明るくすることで、視覚的に広さを感じさせる効果もあります。
リビングを広くするためには、ただ面積を増やすのではなく、「使っていない部屋を有効活用する」という発想が大切です。特に「客間としての和室がほとんど使われていない」というご家庭にとって、この間取り変更は大きな効果を発揮します。
リビングリノベーションの工夫②壁を抜いて開放感を出す(構造上の注意あり)
リビングを広く見せるリノベーションの代表的な方法が、壁を取り払って空間をつなげる工事です。仕切りがなくなることで視線が抜け、実際の面積以上に開放感を感じられるようになります。
例えば、リビングと隣接する廊下や個室の壁を抜けば、空間のつながりが生まれ、自然光も入りやすくなります。間取りを大きく変えずに「広がり」を演出できるのが、この方法の大きなメリットです。
ただし注意すべきなのは、すべての壁が取り除けるわけではないという点です。建物を支える「耐力壁」まで安易に撤去すると、住宅の耐震性や安全性が損なわれる危険があります。そのため、構造上抜ける壁と抜けない壁をしっかり見極めることが大切です。
工事の際には必ず建築士や施工会社に相談し、必要であれば補強を行いながら計画を立てましょう。壁を抜くリノベーションはシンプルですが、専門的な知識と経験が必要な工事でもあります。
リビングリノベーションの工夫③窓の配置や採光で広く感じさせる
リビングを広く見せるためには、実際の面積を変えなくても「光の入り方」や「視線の抜け感」を工夫するだけで大きな効果を得られます。
例えば、南向きに大きな窓を設けて自然光をたっぷり取り入れると、部屋全体が明るくなり、開放的な雰囲気になります。また、掃き出し窓や吹き抜け窓を活用することで、縦方向の広がりを感じさせることも可能です。
さらに、窓の外に庭やウッドデッキをつなげると、室内と屋外の一体感が生まれ、リビングを実際以上に広く感じさせる効果があります。視線が外へ抜けることで、圧迫感が和らぎ、自然と心地よい空間になるのです。
照明計画も忘れてはいけません。ダウンライトや間接照明を組み合わせて光を分散させると、影が少なくなり、部屋全体がすっきり広く見えます。リビングの「広さ感」は、面積だけでなく採光と照明の工夫次第で大きく変わることを覚えておきましょう。
リビングリノベーションの工夫④収納スペースを見直す
リビングが狭く感じる大きな原因のひとつが、物があふれて生活空間を圧迫していることです。家具や日用品が出しっぱなしになっていると、実際の広さ以上に窮屈に見えてしまいます。リノベーションの際には、収納スペースの位置や大きさを見直すことで、リビングをすっきりと広く見せられます。
例えば、壁面を利用した造り付けの収納やテレビボードと一体化した収納棚を設ければ、床面を広く使えるようになり、空間に余裕が生まれます。また、普段あまり使わない季節物や家族の思い出の品は、リビングではなく納戸や別室にまとめることで、リビング本来の「くつろぎの場」としての機能を取り戻せます。さらに、背の高い収納より、下部収納や背の低い家具にすることで圧迫感を減らせるようになります。
収納は「たくさん作れば良い」というものではなく、生活動線に合わせて使いやすい位置に配置することがポイントです。整理整頓がしやすくなり、自然とリビングが広々と感じられるようになります。
成功事例から学ぶ「狭いリビングリノベーション」
「本当にリビングが広くなるのだろうか?」
「自分の家でもリノベーションで快適にできるのかな?」
そんな不安を感じている方に参考になるのが、実際にリビングをリノベーションしたご家庭の事例です。暮らしの中でどんな悩みがあり、どんな工事を行い、その結果どう変化し、実現したのかを知ることで、具体的なイメージが湧きやすくなります。
ここでは、狭いリビングを広々と快適に変えたリノベーションの成功事例をご紹介します。家族構成やライフスタイルに合わせた工夫を知ることで、ご自身の住まいに合った解決策を探すヒントになるはずです。
F様邸(石川県金沢市)家族の“気配”も感じる、新しいリビング空間へ
金沢市にお住まいのF様。近年、奥様が在宅でお仕事される機会が増え、「リビングにちょっとしたパソコンスペースが欲しい」とのご要望からリノベーションを決断されました。
工事内容と工夫ポイント
- LDKを一体化して空間を見直し、家事をしながらパソコンワークができる動線を構築。
- 家族の存在を感じながら作業できるよう、向きを工夫したワークスペースを設置。
- 仕切りを取り払い、視線が抜ける設計に。広がる空間と調和する内装で、落ち着いたリビングへと変貌しました。
F様の声
「家事の合間にすぐ作業できるし、家族の気配も感じられて安心です」とのご感想。作業と家族との距離感が心地よく、まさに“使いやすい”空間になったと喜ばれています。施工期間は約50日ほどでした。
https://www.ing-reform.jp/seko/24913.html
K様邸(小松市)「窓からの光」でリビングが見違える明るさに
K様邸は新築後わずか1年ほどでしたが、「昼間でもリビングが暗く、居心地が悪い」とお悩みでした。せっかく新しくした家でも、リビングの光不足は日々の暮らしに大きなストレスになるものです。そこで「窓から太陽の光を取り込める明るいLDKにしたい」とご相談をいただきました。
工事内容と工夫ポイント
- 天窓を設置し、昼間でも太陽の光がリビングに降り注ぐように工夫。
- リビング上部を高く設定し、光が届きやすい開放的な空間へ改修。
- 昼間の照明を消せるほど明るくなり、空間全体が開放感にあふれるLDKに生まれ変わりました。
K様の声
「こんなに明るくなるなんて想像以上!太陽の光が差し込むリビングは、昼間でも電気いらずでとても快適です」と喜びの声をいただいています。
https://www.ing-reform.jp/seko/14608.html
K様邸(小松市)木の温もりに包まれた明るいLDKで、「集まるリビング」に変身
K様邸は築約34年が経過しており、LDKや水回りが寒く使い勝手が悪いと感じておられました。寝室とトイレが離れていることもとても不便に感じていたようです。
工事内容と工夫ポイント
- 全面改修でLDKと水回り(トイレ・洗面・お風呂・収納)を一新
- LDKには杉板を壁・天井・床まで全体に張り巡らせて温かみと統一感を演出
- 壁一面の造作収納とパントリー、可動棚をつくり収納を大幅に拡充
- キッチンと洗面脱衣場・浴室の動線をまっすぐにつなげる設計にして家事動線を最適化
- バリアフリーの廊下、手すり付きトイレ、引き戸の採用 など、使い勝手と安全性にも配慮しました。
完成後の変化
「アイランドキッチンが動きやすくて気に入っています」「全面に杉板を張った空間はとても居心地がいい」などのご感想をいただくほど、家族が自然と集まる温かく快適なリビングへ生まれ変わりました。光と木の質感が心地よいLDKで、家全体の居住性が高まっています。
https://www.ing-reform.jp/seko/16004.html
リビングリノベーションにかかる費用相場と期間
リビングを広く快適にするリノベーションやリフォームは、多岐にわたる工事内容により費用にも幅があります。
リビングリノベーション工事内容ごとの費用相場
工事項目ごとの費用相場を以下に整理しました。
壁紙・クロスの張り替え(6〜12畳):5〜12万円程度
素材や機能付きクロスを選ぶと価格は高めになります。
フローリングの張り替え(6〜12畳):10〜25万円程度
既存の床に重ね張りするか、全面張り替えるかで費用が変わります。
和室を洋室へ改装・リビング一体化:80〜100万円程度
仕切りの撤去や段差調整、建具交換などを含みます。
床暖房の設置:60〜120万円程度
電気式か温水式か、施工面積によって価格が変動します。
壁を抜いて開放感を出す工事:50〜70万円程度
構造補強が必要な場合は、さらに費用がかかります。
複合的な大規模リノベーション:100〜150万円以上
リビングだけでなく家全体をリノベーションする場合は1,000万円以上かかることもあります。
リビングリノベーション工事にかかる期間の目安
工事項目ごとの工事にかかる期間を以下に整理しました。
軽微な内装工事(クロス・床の張り替えなど)
数日〜1週間程度
中規模リノベ(収納増設や素材変更を含む工事)
2〜3週間程度
大規模リノベ(間取り変更・壁撤去など)
1〜3か月程度
小規模な工事なら住みながらでも可能ですが、大規模なリノベーションでは仮住まいが必要になる場合もあります。
リビングリノベーション費用を抑えるコツ
リビングリノベーションは決して安い工事ではありませんが、次のような工夫で費用を抑えることが可能です。
補助金や減税制度を活用する
省エネやバリアフリーなど条件を満たせば、国や自治体の補助事業が使える場合があります。
無料相談や見積もりを複数取る
事前に比較しておくことで、予算や工期の目安を正確に把握できます。
リビングのリノベーション費用は内容によって幅がありますが、「どの工事を優先するか」「どこまで広げたいか」 を明確にすれば計画はスムーズになります。まずは専門家に相談し、見積もりをチェックすることが後悔しないリノベーションへの第一歩です。
リビングリノベーションで失敗しないための注意点
リビングリノベーションは「広くしたい」という思いだけで進めてしまうと、完成後に「思ったのと違った」と後悔してしまうこともあります。ここでは、工事前に押さえておきたい注意点をまとめました。
注意点①構造上の制限を確認する
「壁を抜いて広げたい」と考えても、家を支えている耐力壁は撤去できません。無理に取り払うと住宅の強度や耐震性に影響します。工事を始める前に、必ず建築士や施工会社に相談し、構造的に可能な範囲を把握しておくことが重要です。
注意点②動線と家具配置を考える
広くしたつもりでも、家具を置いたら通路が狭くなったり、生活動線が不便になったりすることがあります。
- ソファやダイニングテーブルを置いてもゆとりある通路幅を確保できるか
- キッチンからリビングへの移動がスムーズか
- 家事や来客時の導線がストレスなく使えるか
こうした動線シミュレーションを事前にしておくことが失敗を防ぐポイントです。
注意点③採光と風通しを意識する
壁を取り払って広げても、窓の配置や風通しを考慮していなければ「暗い」「暑い・寒い」といった不満が残ります。リビングは家族が長く過ごす空間だからこそ、光と風を取り入れる工夫や対策を合わせて検討することが大切です。
注意点④追加費用が発生する可能性を考慮
築20年以上の住宅では、工事中に配管や床下の劣化が見つかることがあります。その場合、補修や交換で追加費用がかかるケースも少なくありません。見積もりの段階で「追加工事が発生した場合の条件」や「どこまで費用に含まれているか」を詳細にチェックしておきましょう。
注意点⑤信頼できる施工会社を選ぶ
リビングリノベーションは空間全体に関わるため、設計力と施工力のある会社に依頼することが大切です。施工事例や口コミを確認し、自分の希望に合った提案をしてくれる会社を選びましょう。複数の会社に相談して比較するのも安心につながります。
リビングリノベーションを成功させるためには、構造・動線・採光・予算・施工会社の5つを意識することが大切です。この準備を怠らなければ、狭いリビングを広く快適にするリノベーションを安心して進められます。
【まとめ】リビングを広く快適にするリノベーションは相談から
リビングが狭いと感じる原因は、家族構成の変化や築年数の経過、当時の間取りの設計思想など、さまざまな要因があります。しかし、リノベーションの工夫次第で「今のリビングをもっと広く、快適に」変えることは可能です。
- 和室やダイニングを取り込んで広々としたLDKに
- 壁を抜いて開放感を演出
- 採光や窓の配置で明るく広く見せる
- 収納を見直して生活空間をすっきり
こうした工事を組み合わせれば、実際の面積以上に「広さ」と「暮らしやすさ」を感じられる空間に変わります。費用や工事内容は住宅の状態によって異なりますが、事例や費用相場の情報を参考にしながら、まずは無料相談や見積もり請求をすることが第一歩です。
私たちイング建築設計は、石川県小松市・金沢市・加賀市・能美市・野々市市・白山市を中心に、多くのリビングリノベーションを手がけてきました。狭いリビングのお悩みを解消し、家族が自然と集まる快適な空間づくりをお手伝いします。「もう少し広くしたい」その気持ちを叶えるのは、相談から。お気軽にお問い合わせください。
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