石川県小松市・金沢市を中心にリノベーションを行うイング建築設計です。
結婚や出産、相続などをきっかけに「実家をどうしようか」と考える人は増えています。築20年以上が経ち、劣化が目立つ実家をそのままにしておくのは不安だけど、壊して新築を建てるのは費用がかかりすぎる…。そんなときに注目されているのが「実家リノベーション」です。
実家リノベーションなら、思い出の残る建物を活かしつつ、新しい暮らし方に合わせた住まいに変えることができます。二世帯住宅にして親世代と一緒に暮らしたり、相続した家を自分たち家族用にリノベしたりと、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
しかし一方で、「費用はどのくらいかかるの?」「古い家でも本当にリノベできるの?」「注意すべきことは何?」といった疑問や不安を抱える方も少なくありません。
本記事では、実家リノベーションが注目される理由から、できること・費用・注意点・成功事例までを分かりやすく解説します。実家をリノベして快適な暮らしを手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜ「実家リノベーション」が注目されているのか
築20年以上経った実家をどうするか。結婚や出産、相続などのライフイベントをきっかけに、多くの方が直面するテーマです。近年、「建て替え」ではなく「リノベーション」という選択肢を選ぶ人が増えています。その理由を見ていきましょう。
親の高齢化に合わせた住みやすい家づくり
両親が高齢になると、段差や寒さなど、古い家特有の不便さが目立つようになります。実家リノベーションなら、バリアフリー化や断熱改修を行い、親世代が安心して暮らせる住まいへと変えることができます。
空き家問題と相続後の活用方法
相続によって実家を引き継いだものの、「そのまま空き家にしておくのはもったいない」という声も増えています。リノベーションを行えば、自分たちの暮らしに合わせて再生することが可能です。賃貸として活用したり、セカンドハウスにしたりと、選択肢が広がる点も注目されています。
新築よりコストを抑えやすいメリット
「家を建て直すほどの資金はないけど、快適に暮らしたい」という方にとって、実家リノベーションは現実的な選択です。建物の骨組みや基礎を活かすことで、新築よりも費用を抑えつつ、自分たちの理想に近い住まいを実現できます。
このように実家リノベーションは、親世代の暮らしを守るため、相続後の有効活用、コスト面でのメリット など、さまざまな理由から注目を集めています。
実家リノベーションでできること
「実家をリノベーションする」といっても、リノベーション工事の内容は家族の状況やライフスタイルによってさまざまです。ここでは、代表的な実家リノベーションの内容を紹介します。
バリアフリー化で安全な暮らしを実現
高齢になった親世代にとって、段差や狭い廊下は転倒などの事故につながる危険要因です。手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材への変更などを行えば、安心して暮らせる環境に整えられます。
耐震・断熱リフォームで安心と快適性を確保
築20年以上の住宅では、耐震性能や断熱性能が不足しているケースが多く見られます。耐震補強や断熱材の入れ替え、窓の交換を行うことで、地震への備えと快適な室内環境を両立できます。冬の寒さや夏の暑さを軽減できる点も大きなメリットです。
間取り変更や二世帯住宅化でライフスタイルに対応
「子どもが生まれたので実家に住みたい」「親と同居して二世帯にしたい」といったニーズにも、リノベーションは柔軟に対応できます。リビングを広げたり、2階を子世帯専用にしたりと、暮らしやすい間取りへの変更が可能です。古い内装を一新して、おしゃれで現代的な空間に生まれ変わらせることもできます。
実家リノベーションは、単なる修繕にとどまらず、「家族みんなが快適に暮らすための再設計」 です。ライフステージの変化に合わせて、住まいをアップデートできるのが大きな魅力です。
実家リノベーションの費用と補助金
実家をリノベーションしたいと思っても、気になるのはやはり「どれくらいの費用がかかるのか」という点です。工事の内容や規模によって金額は大きく変わりますが、目安を知っておくと計画が立てやすくなります。
工事内容ごとの費用目安
- 部分的なリフォーム(キッチン・浴室など):100万〜300万円程度
- 耐震・断熱リフォーム(耐震補強、断熱材・窓の交換など):300万〜600万円程度
- 全面リノベーション(二世帯化・大規模な間取り変更など):800万〜1,500万円程度
築年数が古い戸建てでは、基礎や構造部分に問題が見つかる可能性があり、その場合は追加費用がかかることもあります。
国や自治体の補助金・減税制度の活用
実家リノベーションでは、耐震改修や省エネリフォームに関する補助金が活用できるケースがあります。
例えば、
- 耐震改修補助制度:耐震診断や耐震工事にかかる費用の一部を自治体が助成
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業:断熱・省エネ改修や耐震工事を同時に行う場合に国から補助
- 固定資産税の減額措置:一定のリフォームを行った場合、翌年度の固定資産税が軽減されることも
最新情報は自治体の公式サイトやリフォーム会社を通じて確認しておくと安心です。
リフォームローンや資金計画の立て方
自己資金だけで賄うのが難しい場合は、リフォームローンを活用する方法もあります。住宅ローンに比べて金利はやや高めですが、耐震・断熱などの工事であればローンの対象になります。大切なのは「補助金を最大限利用し、余裕を持った資金計画を立てること」です。
実家リノベーションは、新築よりコストを抑えられることが多いとはいえ、数百万円以上の費用がかかる大きなプロジェクトです。だからこそ、補助金や減税制度を上手に使い、計画的に進めることが成功のカギになります。
夫婦で考える実家リノベーションの進め方
実家リノベーションは、家族全員に関わる大きなプロジェクトです。特に20〜40代で結婚や子育てをしている夫婦の場合、親世代と一緒に暮らす二世帯化や将来を見据えた間取り変更など、話し合って決めるべきことがたくさんあります。ここでは、夫婦で考える際に押さえておきたいポイントをまとめました。
夫婦のライフスタイルをもとに部屋をどう活用するか
実家をリノベーションする際には、まず夫婦それぞれのライフスタイルを考慮しましょう。
- 在宅ワークが多いなら書斎スペースを確保
- 小さな子どもがいるなら子供部屋や遊び場を広めに
- 将来的に夫婦二人だけで暮らすなら、掃除や管理がしやすいコンパクトな間取りへ
部屋の使い方を夫婦で話し合い、優先順位をつけることが計画の第一歩です。
子育て中に役立つ間取り変更の工夫
子育て世代に人気なのが、LDKを中心にしたオープンな間取りです。料理をしながら子どもの様子を見守れるキッチンや、家族が自然に集まる広々としたリビングは、毎日の生活を快適にしてくれます。また、収納を充実させることで「片付けやすさ」も向上し、夫婦の家事負担を減らすことにつながります。
将来を見据えた夫婦二人の暮らしやすい住まい
リノベーションは「今の暮らし」だけでなく「将来の暮らし」も見据えて計画することが大切です。子育てが落ち着いた後は夫婦二人で快適に暮らすことになります。そのためには、バリアフリー化や断熱改修などを同時に行い、長く安心して暮らせる住まいにしておくのがおすすめです。
夫婦での実家リノベーションは、「今の生活+将来の生活」を同時にデザインすること が成功のカギです。お互いの希望を整理し、優先順位を決めて進めることで、後悔のない住まいづくりができます。
実家リノベーションに適したプラン探し
実家リノベーションを成功させるには、自分や家族に合ったプランを「探し」、比較検討することが欠かせません。築年数や家族構成、予算、将来のライフスタイルによって、選ぶべきプランは大きく変わります。ここでは、プラン探しのポイントを紹介します。
家族のライフスタイルに合わせて探す
実家リノベーションのプランは「誰が住むか」によって大きく変わります。
- 二世帯同居 → 玄関や水回りを分けるか、共有にするかを検討
- 子育て世帯 → 広いLDKや子供部屋を重視
- 夫婦二人暮らし → コンパクトで管理しやすい間取りに変更
家族の生活パターンをもとに、どんなプランが合うかを探すことが大切です。
施工事例から理想のプランを探す
リノベーション会社の施工事例一覧を参考にするのもおすすめです。写真や間取り図を見ることで、自分の実家に合うリノベーションのイメージが具体化します。「このLDKの広さが理想」「収納はこうしたい」といった要望を整理しやすくなります。
資料請求や相談で比較しながら探す
インターネットだけでは分からない部分も多いため、カタログや資料請求をして比較するのも有効です。複数のプランを見比べることで、費用感やデザインの違いが理解できます。また、相談を通じて「この家ならどんなリノベーションが可能か」を具体的に把握できるのも大きなメリットです。
プラン探しは、「家族に合った暮らし方」+「施工事例」+「資料や相談」 の3つを組み合わせるのがポイントです。最初の段階でしっかり探しておけば、後悔のない実家リノベーションを実現できます。
実家リノベーションのチェックポイント
実家リノベーションは、新築よりも費用を抑えやすく、思い出の残る家を活かせる魅力的な選択肢です。
しかし、工事を進めていく中で「思ったより費用がかかった」「工事後の保証が十分でなかった」といった後悔の声も少なくありません。だからこそ、リノベーションを検討する段階で チェックすべきポイント を知っておくことが大切です。ここでは、特に注意したい「追加費用や見積り請求」「工事後の保証やアフターサービス」について解説します。
追加費用や見積もり請求のチェックポイント
実家リノベーションでは、当初の見積もり以外に「追加費用」が発生するケースがあります。特に築20年以上の家では、施工中に想定外の劣化が見つかることも多く、基礎の補修や配管交換などで費用が上乗せされる可能性があります。そのため、見積り請求の際は以下を必ず確認しましょう。
- 解体後に劣化が見つかった場合の追加費用の算出方法
- 撤去処分費や仮設工事費などが含まれているか
- 仕様変更(キッチンのグレードアップなど)にかかる差額の取り扱い
不明点はそのままにせず、契約前に書面で明確にしておくことで、後からのトラブルを防げます。
工事後に確認すべき保証やアフターサービス
リノベーションは工事が終わったら完了ではなく、「工事後の安心」が非常に大切です。特に実家のように長く住み継ぐ家の場合、保証やアフターサービスの内容を事前に確認しておくことが欠かせません。チェックすべきポイントは次の通りです。
- 構造や耐震補強に関する保証期間
- 設備機器(キッチン・浴室・給湯器など)のメーカー保証と延長サービス
- 施工会社による定期点検の有無(半年・1年・5年など)
- 不具合が出たときの対応スピードや窓口体制
特に、保証期間が短い場合やアフターサービスの範囲が不明確な場合は注意が必要です。安心して暮らすためには、施工前にしっかり確認しておきましょう。
実家リノベーションの注意点
実家リノベーションには多くのメリットがありますが、事前に押さえておかないと「こんなはずじゃなかった」と後悔につながる可能性もあります。ここでは特に注意したいポイントをまとめます。
築年数が古い家なら構造チェックが必須
築20年以上の戸建てや木造住宅では、見た目はきれいでも構造部分が劣化していることがあります。シロアリ被害、基礎のひび割れ、配管の老朽化などは、工事を始めてから発覚するケースも少なくありません。リノベーション前に耐震診断や建物調査を行い、必要に応じて耐震補強や断熱改修も同時に行うことが大切です。
相続や名義変更など法的な手続きに注意
実家をリノベーションする場合、「誰の名義の家なのか」を明確にしておかないとトラブルになることがあります。相続登記をしていない家では、工事契約やローンの手続きができない場合も。相続が関わる場合は、司法書士や専門家に相談して手続きを済ませてから進めましょう。
親世代と子世代の意見をどうまとめるか
「二世帯住宅にしたい」「内装をおしゃれに変えたい」と思っても、親世代が「昔のままがいい」と考えることもあります。世代間で意見が食い違うと、リノベーション計画が進まなくなることも。双方の要望を整理し、「ここは譲れない」「ここは調整可能」と優先順位をつけて話し合うことが重要です。
実家リノベーションを成功させるには、建物の状態を確認すること、法的な手続きをクリアすること、家族でしっかり話し合うこと の3点が欠かせません。これらを押さえておけば、大きなトラブルを避け、スムーズに進められます。
成功事例から学ぶ「実家リノベーション」
実際に実家をリノベーションした事例を見てみると、どのご家庭も「暮らしやすさ」と「安心感」を手に入れています。ここでは代表的な成功事例をご紹介します。
断熱改修で暮らしやすさが格段に向上 T様邸(小松市)
小松市にお住まいのT様邸は、築年数が経つにつれて寒さが厳しくなり、地震による壁の崩れなども心配されるようになりました。このままでは安全・快適な暮らしが難しいと感じられ、実家リノベーションを決意されました。
主な工事内容
- 断熱窓の導入:既存の窓から断熱性の高い窓へ交換し、冷気の侵入を防ぐ
- 床断熱改修:床下からの冷えを抑えることで、冬場の過ごしやすさを改善
- 水回りの整備:キッチン・浴室・トイレ・洗面、そしてエコキュートや外壁まで全体をリニューアル
完成後の変化と工夫点
- 外観・内観の統一感:鮮やかなカラーの収納や木目調クロスを取り入れ、空間にメリハリをプラス
- 既存素材の再利用:和室の襖は元のものを丁寧に再利用し、懐かしさとエコな工夫を両立
- 安全性への配慮:タンクレストイレ横や浴室に手すりを設置。玄関や階段にも適切な手すり設計を行い、安心して暮らせる工夫あり
- 機能性の強化:広々とした洗面脱衣室にはサンルームを兼ねる設計を採用し、利便性を向上
T様の声
壁の崩れを機に決断したリノベーションでしたが、補助金も活用できたため、費用面でも安心できたとのこと。断熱改修によって冬の快適度が大きく改善されたことも、大きな満足ポイントでした。
https://www.ing-reform.jp/renovation/26590.html
この事例からわかることは、実家リノベーションは単なるリフォームではなく、安全・快適・デザインをバランスよく叶える包括的な住まいの再生であるということです。特に実家を「住み継ぐ」ご家庭にとっては、親世代の安心も得つつ、先に住む家族の快適さも両立できる、理想の選択肢となるはずです。
【まとめ】実家リノベーションは「相談」から始めよう
実家リノベーションは、築20年以上経った住宅を「新しい暮らしに合う住まい」に生まれ変わらせる大きなチャンスです。二世帯同居や子育てのための間取り変更、耐震・断熱改修など、実家ならではの悩みを解消しながら、自分たちの理想を形にできます。
ただし、古い家には構造上の問題や法的な手続き、家族間の意見の違いといった課題がつきものです。だからこそ、リノベーションの経験と知識を持つ専門会社に相談することが、後悔しないための第一歩となります。
私たちイング建築設計は、石川県小松市・金沢市・加賀市・能美市・野々市市・白山市を中心に、数多くの実家リノベーションを手がけてきました。補助金や費用のこと、耐震や断熱のこと、そして家族のライフスタイルに合ったプランまで、トータルでご提案いたします。後悔しない実家リノベーションは、「まず相談してみること」から始まります。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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