「浴室のリノベーションやリフォームを検討しているけれど、どのぐらいの費用が必要?」
「どんな会社を選べばいいかわからない…」
「フルリノベーションで浴室はどう変わるの?」
あなたは、このような悩みをお持ちではないでしょうか?浴室は毎日使う場所だからこそ、使い勝手がよく快適な空間にしたいものです。築年数の長い住宅では、浴室の設備が古くなり、使いづらさを感じることも多いでしょう。ですが、工事内容や費用などが分からず、リノベーションに踏み切れない方も少なくありません。
本記事では、浴室やシステムバスのフルリノベーションによるメリットや費用相場、工事の流れについて詳しく解説します。リノベーションで後悔しないためのポイントもご紹介しますので、計画の参考にしてみてください。
目次
フルリノベーションで浴室を一新するメリット
フルリノベーションで浴室を一新すると、将来を見据えた快適な生活を目指すことに繋がります。ここでは、浴室リノベーションを一新するメリットをご紹介します。
最新設備で毎日の入浴が快適になる
浴室のリノベーションで最新の設備を導入すれば、毎日の入浴がより快適になるでしょう。たとえば、保温性の高い浴槽や節水型のシャワー、浴室暖房乾燥機などが挙げられます。
特に、冬場の寒さ対策として浴室暖房は効果的です。入浴前に室温を上げておけば、急激な温度変化による身体への負担を減らすことにも繋がります。また、浴室乾燥機能があれば、梅雨時などの洗濯物の乾燥にも役立ちます。
将来を見据えたバリアフリー設計も可能
浴室のリノベーションでは老後のことを考えて、バリアフリー設計を取り入れるのも重要です。手すりの設置や段差の解消、滑りにくい床材などの安全性を高める工夫もできます。
リノベーションでは浴室の位置や広さも変更できるため、将来的な介護のしやすさも考慮した設計も行えます。今は必要なくても、将来を見据えた設計にしておけば、使いやすい空間に仕上がるでしょう。
浴室のリノベーションにかかる費用相場と仕様の違い
浴室リノベーションの費用相場は50万〜150万円程度で、主に「在来工法」と「ユニットバス」の2つの工法に分けられます。ユニットバスに比べて、在来工法のほうが費用は高くなりやすい傾向にあります。
費用の目安は50万~150万円程度
浴室のリノベーションにかかる費用は工法や設備のグレードによって異なりますが、費用の目安は50万〜150万円程度です。たとえば、ユニットバス全体の交換だと50万〜150万円、在来浴室からユニットバスへの交換は65万〜150万円ほどかかります。
浴室のサイズや設備のグレード、リノベーション前の配管や土台の状態によって、200万円を超える場合もあります。リノベーションの費用には、材料費や設備費、工事費などが含まれますが、具体的な内訳はリノベーション会社によって異なります。
在来工法とユニットバスの特徴
浴室のリノベーションでは大きく分けて、「在来工法」と「ユニットバス」の2つの工法があります。それぞれのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
工法 | メリット | デメリット |
在来工法 |
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ユニットバス |
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在来工法
在来工法は、現場で浴室の床や壁、天井を一から作り上げる工法のことです。デザインやサイズに制限がなく、タイルや木材などの素材も使えるため、自由度が高くオリジナリティのある浴室を作れます。
こだわりのある浴室を実現したい方にとっては、在来工法がおすすめと言えるでしょう。一方で、在来工法は費用が高くなりやすく、一般的には100万円以上が目安となります。工期も長くなりやすい傾向にあり、防水性の維持に定期的なメンテナンスが必要です。
ユニットバス
ユニットバスは浴槽や壁、床などのパーツを工場であらかじめ製造して、現場で組み立てる工法のことです。費用に関しては在来工法より抑えられる場合が多く、50〜100万円程度が目安になります。
工期も短く、防水性や断熱性に優れているため、メンテナンスも比較的簡単です。ただし、ユニットバスはサイズやデザインが規格品に限定されているため、大幅なカスタマイズが難しく、設置できるスペースも限られてしまいます。
浴室リノベーションの工事の流れ
浴室リノベーションの工事は、主に以下のような流れで進めていきます。
- 現地調査とヒアリングを行う
- リノベーションプランを決めていく
- 工事費用の確定と契約
- 工事の準備と着工
①現地調査とヒアリングを行う
浴室リノベーションの第一歩は、現地調査とヒアリングです。リノベーション会社のスタッフが実際に現場を訪れ、住宅の状況や構造を確認します。既存の浴室の寸法や配管の位置、壁や床の状態などを詳細にチェックしていきます。
同時に家族の希望や要望、生活スタイルなどについてのヒアリングも行われます。どのような浴室にしたいのか、どんな機能が必要なのか、予算はどの程度かなど、具体的な要望を伝えましょう。
②リノベーションのプランを決めていく
現地調査とヒアリングをもとに、リノベーション会社からプランの提案があります。この段階では、浴室のレイアウトや使用する設備、材料などについて具体的な提案がなされます。
提案されたプランに対して、疑問点や要望があれば遠慮なく伝えましょう。必要に応じて修正や調整を行い、納得のいくプランに仕上げていきます。
③工事費用の確定と契約
プランと使用する設備・材料が決まれば、工事費用の見積もりが提示されます。不明点があれば、気軽に質問してみましょう。工事の範囲や使用する材料、設備のグレードによって費用は大きく変わってくるため、内訳を把握しておくことは重要です。
納得できる内容であれば契約を交わします。契約書には工事内容や金額、工期、支払い条件、保証内容などが記載されています。見積りの内容はしっかりと確認し、疑問点があれば解消してから契約するようにしましょう。
④工事の準備と着工
契約が完了すると、いよいよ工事の準備に入ります。まずは使用する設備や材料の発注が行われ、準備が整えば工事がスタートします。
工事中の騒音は近隣トラブルになりやすいため、周りへの配慮が必要です。ご近所の方々へ工期やスケジュールを事前に伝えておくと、お互いに安心できます。工事完了後は、設備の動作確認や仕上がりのチェックを行い、問題がなければ引き渡しとなります。
浴室のリノベーションで後悔しないためのポイント
浴室のリノベーションを成功させるためには、間取りや動線の設計、会社選びなどが重要になります。ここでは、後悔しないための重要な3つのポイントをご紹介します。
浴室のサイズや間取りは動線に合わせて設計する
浴室のリノベーションを計画する際は、家族全員の生活動線を考慮した設計が大切です。洗面所や脱衣所との位置関係によって、使い勝手が大きく変わります。
たとえば、脱衣所と洗面所が一体になっていると、スペースを効率よく使え、入浴後の移動もスムーズになります。また、段差をなくしたり、浴室の出入り口を大きくしたりすれば、お年寄りも安心して使えるようになるでしょう。
浴室のサイズを決める際は、現在の家族構成だけでなく、将来的な変化も視野に入れる必要があります。子どもの独立や老後の生活では、必要になるスペースは変わってきます。長期的な視点で計画を立てることが、後悔のないお風呂づくりには欠かせません。
ショールームの見学で完成後のイメージを固める
浴室のリノベーションでは、図面や写真だけでは分かりにくい部分も多いです。そのため、実際のショールームを見学することは、設備の使い勝手や質感、商品選びの参考になります。
ショールームでは浴槽の大きさや深さ、シャワーの位置、収納スペースなど、細部まで確認できます。トイレやキッチンなど、浴室以外のリノベーションを検討されている方にも参考になるでしょう。
また、複数のメーカーのショールームを見学すれば、デザインや機能の違いを比較できます。好みのスタイルや必要な機能を明確にしておくと、依頼するリノベーション会社との打ち合わせもスムーズに進められるでしょう。
リノベーションの実績が豊富な会社に依頼する
浴室のリノベーションは水回りの工事となるため、高い技術と経験が求められます。特に、防水工事は施工不良があると、水漏れやカビの発生などの大きなトラブルに繋がります。
信頼できる会社を選ぶ際は、過去の施工実績や口コミをチェックしましょう。ホームページに掲載されている施工事例の写真を見れば、デザインのセンスや工事の質を判断する材料になります。
アフターサービスの内容は会社ごとに異なるため、確認が必要です。3社ほどの会社から見積りをとると、価格だけでなく、工事の内容や提案時の対応も比較できます。
まとめ
本記事ではフルリノベーションで浴室を一新するメリットや費用相場、工事の流れについて解説しました。浴室は毎日使う場所だからこそ、使い勝手の良さが重要です。リノベーションによって毎日の入浴が快適になるだけでなく、手すりの設置や段差の解消といったバリアフリー設計も行えます。
費用相場は50万〜150万円程度で、オプションの追加や配管の修繕によっては、より多くの費用が必要になるでしょう。計画の段階では複数の会社から相見積りを取り、価格だけでなく、保証内容も比較すると良いでしょう。
イング建築設計では、リノベーションに関するご相談を無料で行っております。お電話やメール、LINEにて、相談のご予約をいただけます。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。